あらすじ 精神科医として働く小塚のもとに美しい1人の女が訪れた。小塚は彼女の記憶を書き換えるためにECTによる治療を繰り返す。やがて彼女は全ての記憶をなくして…という話 中村文則さんの作品散々読んでるはずなのに衝撃がすごい たぶん映像化してもこの…
あらすじ 日本の大学で日本語教師として働く柳凝月と日本で日本語を勉強して大学院に進学しようとしているユーリートゥーズー(漢字わからんかったからカタカナ表記)、2人は同性のカップルだった。2人は母国ではない日本で暮らしながら、仕事やバイト、学業…
芥川賞候補作 あらすじ 就職活動に失敗した一馬の元にフランスに住む姉から連絡が来る。姉の紹介で人気のレストランのキノコ係として雇われた一馬はマルコと呼ばれる高級なキノコを日本で探してくるように言われる。日本に帰国すると両親の仲が悪くなってい…
村上春樹さんの短編集 ここでは特に好きだった2つの話について紹介 『かえるくん、東京を救う』 銀行で働く片桐が家に帰ると、かえるくんがいた。かえるくんはとても大きいカエルで大きな地震を止めるために片桐と一緒にみみずくんを落ち着かせるように頼む…
三島由紀夫賞候補作 『熊の場所』、『バット男』、『ピコーン!』からなる短編集 『熊の場所』 小学5年生の主人公がクラスメイトのカバンに当たると中から切断された猫の尻尾が出てきた。彼はクラスメイトの動向を探るべく、クラスメイトと放課後に遊ぶよう…
川上未映子さんの短編集 ここでは『彼女と彼女の記憶について』と『ウィステリアと三人の女たち』について 『彼女と彼女の記憶について』 上京して女優になった主人公は同窓会に参加する。彼女は同窓会で元同級生から声を掛けられながら、周りに対して優越感…
芥川賞候補作 あらすじ 時代は戦時中。テーベという病に罹った幼馴染であり、妻である早季の看病をするために凛太は病院に通う。その病院には昔から早季や凛太のことを知っている浅野医師や患者である村田さんがいて彼らと交流するが、早季の病は少しずつ進…
2022年上半期芥川賞受賞作 あらすじ 小説家を目指す19歳の は母と祖母の3人暮らし。 元夫の母親である 山下紘加さんの小説ってテーマが一言で表せる 『ドール』はラブドール、『クロス』はゲイ、『エラー』は大食いみたいな感じで 今回もそれで言うと介護っ…
2023年本屋大賞受賞作 あらすじ 舞台は瀬戸内海のとある島。父が愛人の元に行って帰って来なくなったことで精神を病んだ母と住む暁海は、京都から引っ越してきた、色んな男についていっては捨てられる母をもつ櫂に心惹かれ、付き合い始める。しかし高校卒業…
あらすじ 有名な画家である雨田具彦の家に住むこととなった、画家の私は屋根裏に隠された騎士団長殺しという絵を見つける。さらに谷の向こうの家の住人である免色の肖像画を描く依頼を受けたり、夜中に鈴の音が聞こえて家の裏に大きな穴を見つけたりと非日常…
あらすじ 首都庁で働くKは文書管理を行う。周りから浮かないように文書を正しいところへ正しく送り届けることを徹底して人日々の業務を行っていたある日、ケリという鳥を原因とした感染症が流行り始める。研究所では感染症の存在など確認できないと言われつ…
藤野可織さんの短編集 特に心に残った3つの話について紹介 『切手占い殺人事件』 クラスの女の子たちが切手にハマった。ハマったというレベルではないかもしれない。彼女たちは切手を集めることに熱中して男たちが目に入っていないようだった。そして男たち…
芥川賞候補作 あらすじ ガールズバーの店員のような女を乗せたタクシーの運転手、ガールズバーか何かで働く女を接客するコンビニ店員、日雇いのバイトで食いつなぐ男など。様々な男の視点が切り替わり、やがて1人の女視点に変わる。女は美容室で見習いとして…
どうでもいいけど、ゆりあの予測変換って結構上位で柚莉愛って出るん不思議 あらすじ あまり売れていない3人組のアイドルグループ「となりの☆SISTERs」のセンターである柚莉愛は話題性の獲得のためにライブ配信で倒れたふりをすることを強制される。しかしそ…
すばる文学賞受賞作 あらすじ 整形を繰り返している27歳のOLの絵里はとあるブログで紹介されていた温泉宿に泊まる。しかしそこは温泉の素を入れた古い浴槽しかなく、栄養の偏った食事のひどい温泉宿だった。主人公はすぐに帰ろうとするが、そこで様々な記憶…
詩人の最果タヒさんの小説 あらすじ 隣のクラスの沢くんに告白して、まあいいよと言われた返事が気に入らなくて振った唐坂は男を弄んだように思われ、クラスでいじめられる流れになっていく。そんな唐坂を救うつもりの沢くんやずっとヘッドフォンをつけてい…
吉川英治文学新人賞受賞作 宮内悠介さんの短編集 ここでは特に心に残った3つの話について 『百匹目の火神』 ある日を境に各地の猿による放火事件が勃発した。猿が火を恐れなくなったのはある島の一匹の猿が原因とされていて…という話 『ムイシュキンの脳髄』…
文藝賞受賞作 あらすじ 大学を辞めて姉さんの喫茶店で住み込みで働いている主人公。向かいのアパートに男の子が引っ越して来て窓越しにその男の子の生活を眺める。隣の部屋では姉さんが色んな男を連れ込んでいて夜な夜な声が聞こえる。 ある日姉さんのもとに…
舞城王太郎さんの短編集 『イキルキス』 同じ高校のクラスの女子が相次いで6人突然死した。八木が家にやってきて、殺そうとしていることを伝えにくる。八木のことが好きだったことに気がついて倉の中で八木に触れ…という話 『鼻クソご飯』 弟がロリコンにレ…
子どもが主人公の短編集 特に好きだった3つの話のあらすじを紹介 『逆ソクラテス』 久留米先生はクラスメイトの草壁をダメな子どもだと思って、褒めることはない。クラスの中心人物の土田も草壁を馬鹿にしている。 そこで安齋や僕は、草壁にテストで高い点を…
芥川賞受賞者の高瀬隼子さんのすばる文学賞受賞作 あらすじ IT系の会社で働く薫には半同棲状態にある彼氏の郁也がいた。ある日郁也に喫茶店に呼び出されると郁也との子どもを身籠ったミナシロさんがいて、子どもをもらってほしいと頼まれる。薫は卵巣がんに…
三島由紀夫賞受賞作 『カブールの園』は芥川賞候補作 『カブールの園』 あらすじ アメリカでプログラマーとして働く日系人のレイは仕事は充実していたが、カブールの園というVRの治療法で過去のいじめの記憶と向き合おうとしていた。人として扱われなかった…
育児を中心に書かれた連作短編集 あらすじ 会計事務所に勤める裕と自身のブランドを立ち上げている志保には、姉の莉枝未と弟の琉大という2人の子どもがいる。裕と志保は、小学校受験をする幼稚園に通う子を持つ友人や誕生日会を嫌がるママ友、保育園の入園枠…
本屋大賞ノミネート作で世界でも評価されている作品 あらすじ 会社に馴染めず、校正の仕事をするようになった冬子は、資格学校に訪れた時に高校の物理教師をしているという三束さんと出会う。冬子は三束さんと喫茶店で定期的に会うようになり、惹かれている…
芥川賞を受賞した井戸川射子さんの野間文芸新人賞受賞作 あらすじ 主人公の集は施設で育っていて、同じく施設で育つひじりと2人で過ごすことが多かった。ある日、アパートで大学生のモツモツと仲良くなり、紫の花の植え替えを頼む。また、施設では色んな実習…
今村夏子さんの短編集 今村夏子さんの作品の登場人物は世間一般と感覚がズレている だけどそのズレた角度から一直線に生きようとしているからイタさを感じてしまうけど それと同時にどこか憧れも感じてしまう そんな感覚になる ここでは特に残った2つの話と…
5つの話からなる短編集 芥川賞候補作 舞城王太郎さんの作品は1つひとつの主題がとてもわかりやすくて読みやすくて 何を書いてあるかはすぐに理解できるのにその主題をどう考えるのが良いのかは全くわからない その感覚が心地良い ここでは 流産について考え…
伊藤計劃さんのデビュー作 あらすじ 国の暗殺部隊として働く主人公クラヴィスは、各地で虐殺の引き金を引いているジョン・ポールを追う。その過程で彼の愛人であるルツィアに近づくが、彼女に惹かれてしまう。しかしルツィアに近づいていることはすでにバレ…
コロナ禍までの話を描いた川上未映子さんの短編集 川上未映子さんの作品が好きでこれまで5〜6作読んできたのに この作品がこれまで読んだ作品のどれともつながらないというか、近くないような気がした 強いて言えば村上春樹さんの『一人称単数』を読んだとき…
感想文ってほどじゃないけど もうね、色々本読んでたら分かるんですよ 過激そうなタイトルだけど中身がそれほど過激じゃないことくらい で、気になって読んでみた この本は23個の話が綴られた150ページちょっとの本なんですね だから一つひとつの話はとても…