活字中毒者の禁断症状

引きこもりが読書感想文を提出するブログ

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

【読書感想文】アサッテの人 / 諏訪哲史

芥川賞受賞作話は、語り手が語り手の叔父をモデルにした『アサッテの人』という小説を書くなかで、今は失踪してしまっている吃音という特徴のあった叔父の日記や事故で亡くなった叔父の妻の話などを用いながら叔父の吃音は叔父の中でどういう意味があったの…

【読書感想文】クロス / 山下紘加

文藝賞受賞後の1作目話は、警備会社で働いている主人公が浮気相手の悪ふざけで始まった女装にのめり込んでいき、あるときタケオという男に出会って肉体関係を結ぶようになって…という話山下紘加さんは文藝賞受賞作の『ドール』が面白そうで気になってたんで…

【読書感想文】介護入門 / モブ・ノリオ

芥川賞受賞作 話は、会社を辞めて大麻を吸うだけの日々を送っている主人公が慣れないおばあちゃんの介護に奮闘する話(あらすじ的には短くなるけど本当にこれしか書くことない、たぶん)ずっと一人称で一文いちぶんが長くて、話し言葉のように書かれているか…

【読書感想文】パーク・ライフ / 吉田修一

芥川賞受賞作話は、電車の中で間違えて知らない女の人に話しかけてしまった主人公。主人公が電車を降りて日比谷公園まで歩いていくと、公園には先ほど話しかけた女の人がいて、再び話しかけることにする。それから2人は公園でたびたび会う間柄になっていき……

【読書感想文】余命10年 / 小坂流加

刊行を待たずして亡くなった筆者の作品話は、20歳のときに余命10年を宣告された茉莉が入院と退院を繰り返しながら日常生活を送るなかで、コスプレにハマったり、漫画を描いたり、小学生時代の同級生の和人と付き合ったりして10年間を過ごしていくという話見…

【読書感想文】グランド・フィナーレ / 阿部和重

芥川賞受賞作こういう小説があるから芥川賞はやめられねえわ話は全部で4つ収録されているんですけどどれも繋がっているように書かれてますねここでは表題作の『グランド・フィナーレ』について話は、妻と離婚して親権も得られなかった主人公がどうにかして娘…

【読書感想文】八月の路上に捨てる / 伊藤たかみ

芥川賞受賞作話は、自動販売機の補充をしているアルバイトの敦が先輩正社員で今日でトラックの運転手をやめる水城さんと一緒に最後の商品の補充をしながら、自身の妻の知恵子に出会ってから離婚することになってまでについて回顧する話この本は特別な書き方…

【読書感想文】改良 / 遠野遥

文藝賞受賞作でデビュー作話は性自認が男とは言えない女装が趣味の主人公が、そういう心の構造上男友達といろいろあったり、顔が整ってるとは言えない幼馴染の家に泊まったり、男にナンパされたり、それでも風俗店を利用してたりといった日々の中で起こるあ…