ここ数年?
1番売れてる文庫本らしい
話は、
天皇皇太子様と同じ日に生まれた浩一という息子をもつ主人公が、浩一という息子を失い、妻を失い、孫に迷惑をかけたくもなくて家を失う。福島県の家から上京してたどり着いた上野駅の公園口のホームレスが多く住んでいる場所で自身もホームレスとして生活しながら自身の半生を振り返り、後悔していく…という話
まず第一にこの本が文庫で1番売れてるってことで
たぶん広告の力ってすさまじいなって思いますね
それはこの本が面白くないっていう意味ではなくて、どちらかといえば読者を選ぶ本だろうし、難しかったのでね
この本で1番難しいのが語り手がいつ死んだのかわからんことで
Webで解説読んでやっとわかった
何で最後孫が死んだの知ってんの?ってなってたんですけどなるほどって思いました
この本で1番特徴的なのはやっぱりホームレスとして生きる主人公視点っていうところで
ホームレスに話しかけられたことなんて数えるほどしかなかったんであんまり事情とか知らないんですけどこの主人公の気持ちはすごく理解できる
孫が自分のために時間を費やしていることへの罪悪感からホームレスという選択をしたのが切ない
ホームレスの仲間に頭の良い人がいるのも何となくわかる気がするし
歳をとった女の人がいるのもわかる気がするし
本当に筆者がどうやって書いたかが気になる小説でしたね
たまにはこういうちょっと難しめの本もいいな