芥川賞受賞作
話は、美穂・加代子姉妹とその娘たちの知香・奈美の4人がおばあちゃんの家に里帰りをして、今は誰も使っていない納屋の草を刈る話
大雑把にいうと
この本は草刈りで帰省している人たちの章の間にいろんな描写がなされている章が挟み込まれている構成になっていて
それが今一家が里帰りしている島の色んな時代での話なんですけど
最初それに全く気がつかずに間の話どうしで関連あるんかなって読んでたからわけわからんやった…
最初から気づいてたらもっと面白く読めたのに…って思います
この本のオシャレなところは草刈りの方の章で出てきたものとかことにまつわる他の時代の話に繋がっているところ、たぶん
その構成は面白いですね
草刈りの方の話だと里帰りのあの時間がゆっくり過ぎていくけどいつの間にか帰る時間がきて
帰りの車で疲れて
みたいな里帰りの成分がこれでもかってくらいに詰め込まれているのもこの本の魅力で
読み終わった時には里帰りした気持ちになる
まああと正直言うとめちゃくちゃ読みにくい
訛りがキツすぎてマジで意味わからんところが結構あるのがちょっとって思ったけど
それはそれで誠実でまっすぐな作品って思うとそれはそれでいいのかなって思います
この書き方されてる本あったら他にも読んでみたいなぁ