ドラマ化された文藝賞受賞作
話は、自分をキラキラな高校生としてプロデュースしてる主人公がいじめられていた転校生をプロデュースして人気者にするって話
この話ドラマのイメージが強くて
全く純文学系と思ってなかったんでちょっとびっくりですね
面白かったんですけど
たぶんドラマと結構違うんかなって思いますね
ヒロイン誰だよってのがめっちゃ気になりましたね
もはや別の話だろって
この本は結構不評なところもあると思うんですよね
まず語り手の主人公がチャラいキャラでやらせてもらってるから語り口が若い
しかも今となってはちょっと古い若者言葉だからだいぶイタイ
あと高校生の行動原理のまま書いてるから起伏がゆったりで出来事をそのまま書いてる風になってる
ただ、語り手が高校生のはずなのにやたら達観してたり、語り手と主人公同じなのに変に違ってるところあったりっていうのって個人的にめちゃくちゃ気になるんですよね
だからこの作品くらいそのままな方が好きなのは好きなんですよねスタイルとして
確かにちょっと拒絶感はありますけど
内容に関して言いたいのが
めっちゃムカつくところがあって
それが
本当のお前じゃないだろ嘘ついてるだろ
みたいなセリフで
言ったもん勝ちすぎて嫌いだわ
って
そういうこと言うやつとは友達になれないですね
綺麗事言うな馬鹿って言いたくなる
それで主人公がちょっとクラスから距離置かれるのはやめてほしいなって
そんな何となく悪いことをしていたやつみたいな感覚で距離置くようなやつらが良いやつなわけないだろって
プロデュースの感覚はたぶんわかるところもそれなりにあってそれを題材にしたところ
そして最後のちょっと衝撃的な結末も面白かったですね
ドラマとは別物なんだろうな、やっぱり