2020年の芥川賞受賞作
筆者は28歳、若い
話は、主人公の男子大学生は母校にラグビーを教えに行ったり、公務員試験の勉強をしたり、彼女と遊んだりして過ごしている。だが、新入生の女の子と出会って彼女と関係を断ち切らないまま付き合って…あとはまあという話。
久しぶりに読後の感想が周りとだいぶ違う感じがしましたね
読み終わって読書メーターとか見てると主人公が感情とか理性とかが感じられない奇妙な人物みたいな書かれ方してて
いや嘘つけよと
世の男子大学生の半分くらいこんな行動原理で動いてんだろと言いたくなったんですけど
そういう人はまず本を読まないんですかね
この主人公は手先でできる良いこととか人に評価されるような良いことはして、片手間に人の幸福を願って
でも欲が勝つから浮気してみたいなのが
どうしようもねえなぁって言いながら読みたくなりますね
後輩に対して偉そうで偽善的で欲に弱い感じが個人的にめちゃくちゃ嫌いなタイプなんですけど
この本だと主人公が自白してる感じで読めるからちょっと面白く思えてきましたね
こんなことしてしまいましたって言ってるみたい
最後のクライマックスはやったれと思えるし読後スッキリした気持ちにもなれる
芥川賞っぽくないところもあってとても読みやすい
他の作品を読まないと筆者の特徴がまだ分からないんで『改良』も読もうかな