芥川賞受賞作
話は、アンネの日記を暗唱する外語大学の授業を受ける主人公が先生とリーダーの噂を確かめるために先生の部屋に踏み込んだところを密告されて…みたいな話
乙女だー
悪い意味で乙女だー
っていう感じの小説ですね
女子大でうっすらとだけど確かな派閥が存在するなかでその派閥に留まっていられるためには自分が清潔でなくてはならないっていうのが
こーわって思いますね
不潔とされた途端に爪弾きにされるみたいな
女性間のその感じがよくわからなくて
今までそういうんー、盛んな女性というかなんというかな人が好かれないのって嫉妬とかなんかな、でもそんなに気にするもんかなって思ってたんですけど
調べて納得できたのは生物学的に女性は男性を選ぶ立場でなくてはならなくて
もしそういう人がいると女性としての価値が低くなって男性を選ぶ立場にいられなくなるからみたいなのがあってそれは納得やなって
もちろん遺伝的な競争に負ける恐れが上がるからとかもあるんでしょうけど
その辺りのニュアンスがアンネの日記と対比されながらリアルに描かれてますね
素敵だ
この本では登場人物が暗唱の授業を受けてて
前々から思ってるんですけど
暗唱って何の意味があるんやろって
めっちゃつまんなくないですか、暗唱って
みんな同じこと言うのが正義の空間が個人的にとても嫌いなだけかもしれんですけど
自分自身の言葉じゃない言葉を覚えることを強制される意味がわかんねえ
って思います
この本で自分が思い出せない言葉が最も自分にとって大事な言葉だっていうところがあって
本の雰囲気的にも納得しかけたんですけど
やっぱりわからないですね
暗唱で思い出せないのは自分の要素として欠けているものだから大切なのか?
いやーわからない
暗唱の魅力知りたい