島本理生さんの官能小説?たぶん
話は、夫と夫の母親と娘の4人で暮らす主婦である主人公が大学生時代に愛人関係に会った男性に再会する。久しぶりに会った彼は離婚していて身体の関係を求めてくる。夫の家族に対するストレスを抱えた主人公はそれに次第に応じるようになって…という話
官能小説だけあって装丁とかも結構セクシーな感じでちょっとどうかなって
あらすじ読んだら不倫の話って言うし微妙かなって思ってたんですけど
これがまあ良いんよな
ただ最初不倫とかの話やとどうしても不倫されてる側の気持ち考えるしな
どうかなって思っとったんですね
で、読み始めて50ページくらいしたらもうどんどん不倫していこうぜ
出会う奴全員落としていこうぜ
って気持ちになりましたね
それくらい主人公の気持ちがわかるし、夫の鈍感さとかデリカシーのなさとか共感しすぎて
うわーって思いが止めどない
とはいえ不倫相手も不倫相手で良い人とは言い難くて、それは主人公もわかっててっていう葛藤が非常に危機迫って書かれてて面白かったですね
特に不倫相手とも夫とも上手くいかないような後半でどうなるのかと思った後の最後の展開がとても良かったなって
最後の最後の終わり方がこれならしっくりくるというか納得の終わり方でちゃんとスッキリとした気持ちで読み終えることができて良かったですね
でもやっぱりなんか文章だけの官能小説ってよりリアルに想像してしまって恥ずかしい気持ちにもなりますね
Redってタイトルが読んでるときの自分の顔のことかと思うくらい恥ずかしく、熱くなる
性表現がめちゃくちゃ多いから後半慣れるかなとも思ったんですけど慣れないですね
あんまりわざとらしい感じじゃなかったんで読みやすいのは読みやすかったんですけどね
今後官能小説は正直ほとんど読まないとは思うんですけどこの本は読んで良かったなって思いましたね
面白かったな、さすがだなと思います