芥川賞受賞作
筆者は63歳で初めて小説を書き上げた方で
小説の書き方を学ぶ教室に通ってから書いたっていうのが経歴としてとても稀有で面白いですし、魅力的ですね
話としては、夫に先立たれた主人公が自己と過去を顧みながら自問自答して生きる、白状するような話
この本は文体が東北弁で書かれていて
ちょっとだけ読みにくい部分もあるけど全体的に難しい言葉がいっぱい使われるわけではないからまあ読みやすいのかな
この本の主人公は働いている頃というか働き盛りの頃?は標準語だったのに夫を亡くして老後を迎えると東北弁になっていて、行動も大胆になっていて、いつも独りで自問自答してる
っていうのが
なんか結局人は最初に戻るような気がする感覚にあっているんですね
幼少期の頃が本当の自分で紆余曲折あって老後はそこに帰着するような
だからこそ夫に先立たれてしばらくすると楽になるところもあるってことなのかなって
歳をとって出来ることが体力的に少なくなっていくのって少し怖いことな気もするけど
なんかこの主人公みたいに生きれたら案外楽しいところもあるんかなって思うし
今の自分視点だと実家とか帰らんとなって思いますね
ギクシャクするけど
文藝賞も芥川賞も取った作品ってことなんですけど独特な文体と筆者独自の目線から書かれてるってことなんでしょうね
真似できない