久しぶりに読んだケータイ小説的な小説ですね
#名刺代わりの小説10選っていうので書いてる人が多かったので読んだ
話としては、いじめで自殺した主人公が死後成仏するまでの49日間を霊感の強いクラスメイトとともに、家族や他のクラスメイトの様子を見ながらいろいろ考えるというような話
なかなか遺書から始まる小説は衝撃的ではありますよね
それに主人公が最初から最後まで死んでるのも
幽霊が見えるクラスメイトと自分をいじめてたクラスメイトを殺そうとする悪霊を退治するっていうのがファンタジックで面白かったですね
あと、いじめっ子にもいじめっ子なりの事情があるんだっていうのを全面に押し出すっていうよりはその残酷さみたいなものに着目してストーリーで擁護しきってない感じが好きですね
物に触れられないとすると見るしかないけど
見ることだけできるってどういう理論や
よく考えたら魂が出てきて、記憶はあって目が見えてって絶対ないってわかるじゃないですか
こういうことを知らないままの方が幸せではありますよね
理系の勉強なんてするんじゃなかったな
つくづく宗教とかに頼って現実逃避したくなる気持ちがわかるわって
宗教信じるほど人間不信治ってねえけどなって
心が乱れますね
そんなことどうでもよくて
ちょっと不思議に思うことがあって
こういうケータイ小説みたいなやつってちゃんと面白いのは面白いのに賞とかあんまりないんですよね
本屋大賞にこういう本があんまり入らないのはわからなくはないんですけど全く入らないほどかとは思うし
『時給三〇〇円の死神』とかは人の心情のリアルさが表現されてて好きだったのになって思いますね
新しくケータイ小説に着目した賞とか出てこないかな