1970年代とかの芥川賞受賞作
遠野遥さんとか宇佐見りんさんが読んでて影響受けたとのことだったので読んだ
話は、アメリカ兵が多くいる街に(住んでるかどうかは忘れたけど)よくいる主人公が、そこに住む男女とドラッグをやったり、性に乱れたりしながら生命のギリギリのところで生きていく話
本当に衝撃的でしたね
この本の中で主人公たちがほぼラリってるし、ほぼまともに服着てないし
しかもラリってる描写がめちゃくちゃリアルやなって思ったら、筆者本人の体験をもとにして書いた本だっていうし
どんな体験やねんと思う
でもこれが良いっていうのもわかる気がして
性描写が秀逸って最初意味がわかんなかったんですけど読むとあまりにそれが日常に溶け込んでるから主観的な表現がなくて淡々と事実を羅列してるような書き方をしていてそれがこの本全体がもつ空虚感と相まって一つのまとまった雰囲気を作り出してるんですよね
めちゃくちゃなパーティなはずなのになんかとても切ない気持ちにさせられてこれを書くってすごいなって思います
限りなく透明に近いブルーっていうのもありえんオシャレな表現するなって
この本で最後に希望の光が…みたいな展開になったら冷めるよなって思ってたんですけど
それの答えとして大きな鳥と限りなく透明に近いブルーはほんとに最適解な気がしますね
本全体を通してずっと空虚で不穏な感じが漂ってるのに血液が流れる場面がめちゃくちゃ多いわけではなくてコミュニティ内で乱れてるのが大半っていうのもまたリアルで良いなって思います
あと好きな曲で『限りなく灰色へ』っていうすりぃさんの曲があってそれはこの本から影響受けてるんかなって思ったんですけど
歌詞の感じからは全く関係なさそうですね
ただミュージックビデオの後半のあたりがこの本の終わりあたりとリンクするように見えるんですよね
関係あるんかな、それとも偶然かな
どちらにせよこの曲はこの本に雰囲気が合うなとは思いましたね
限りなく透明に近いブルーとかいう表現自分もしたいわ
これが限りなく透明に近い青じゃダメなんですよね
この本を象徴するなら絶対ブルーですね