だいぶ前に話題になった本だよなって思って買った
正直劇団ひとりさんって、ゴッドタンとかガキの使いとかで上品なイメージではなくて、ちょっと苦手な感じな芸風ではあるんで、本を読むの抵抗が多少あったんですけど
この本はすごいってなりましたね
芸人さんの本はいくつか読んだけど1番芸人さんらしさを感じましたね
この本は短編集で
内容としてはホームレスに憧れる会社員だったり、アイドルファンだったり、ギャンブルにハマる駅員だったり、お笑い芸人のことを好きになってお笑い芸人になった人だったりが主人公で最初の方はまあ普通の小説って感じなんですけど全部の話でしっかりとしたオチがついてて
全体を通して同じ世界線って分かるし、それ以上に色々伏線があってみたいなこともあって
本当に面白い小説だなって思います
読み始めはあんまり面白くないかなって思ってたのが嘘みたい
特に好きな話はアイドルファンの方の話なんですけど1番好きなところがオチなのでどうしてもネタバレなので
まあ一応やめておいて
1つ気になるのがたぶんこの本、加藤シゲアキさんが読んでる気がするなっていうのをすごい感じて
って思って調べたらやっぱそうみたいですね
『陰日向に咲く』のホームレスの描写は『Burn』に、短編の構成とオチのつけ方は『傘をもたない蟻たちは』につながったのかなって思います
同じエッセンスは含むような感じがしますね
先にこの本読んで加藤シゲアキさんの本読んだら感じ方も変わったのかな