短編小説読んで正直あんまりだったな
でも今年直木賞にノミネートされたし、本屋大賞にもノミネートされたし作品読んでみようかな
→『ピンクとグレー』を読む 最高
→『閃光スクランブル』を読む 最高
→『Burn』を読む 最高
→じゃあ読もっ、で読んだ
加藤シゲアキさんの小説は本当に面白いなって1作品目から3作品目までを読んで思って、ただこの『傘をもたない蟻たちは』っていうのは短編集なんですね
『行きたくない』っていう短編集の作品が個人的にそこまでだったんで、ちょっと不安だったんですよね
ただ本当に面白かったですね
どれも好きだったんですけど強いて言うなら『イガヌの雨』と『染色』が良かったかな
いやでも、『にべもなく、よるべもなく』も良かったし、『インターセプト』も『Undress』も『恋愛小説(仮)』もって言い出すと全部だからとりあえず2つについて
まず『イガヌの雨』について
最初イガヌっていう食材が出てきて、
うわー教養のなさ出たー、知らん食材メインの話やんって思ってたんですけど架空の食材なんですね
それを食べると他のもの食べたくなくなるみたいなやつなんですけど
見た目が猿とコウモリの中間?みたいな感じで頭で浮かぶ奴が相当気持ち悪くて
でもみんなそれにやみつきみたいな
薬物中毒みたいなことなんですよね
よく大麻の写真見るんですけど大麻もめちゃくちゃ気色悪いですからね
でもそれにやみつきになる人間どもっていうので人の醜さがとてもよく表現されていて好きですね
次に『染色』について
これは美大生の恋愛の話で
彼女がいるのに惹かれた作品の作者の女性と浮気するみたいな話
これが好きって言うのが、美大生の浮気相手的な立場の人がいつも腕にカラースプレーで色をつけてるってところが好きで
そんな人実際には見たことないけど本当にいそうだなって
一種の依存とか中毒の類で、自傷癖に近いのかなって
そういう人が魅力的な作品を作り出すっていうのもなんとなくわかる気がして
そういうリアルさが好きでしたね
ただ加藤さんの小説ってまあまあ性表現が出てくるんですね
『染色』みたいにテーマがそういうときは話の流れ的に必要なんでわかるんですけど
テーマが違うことのときには出さなくていいかなって思う時がときどきあるんですよね
っていうのが、作家として好きだからちょっと心配になるんですよね
問題起こさないでくれよって
次は『チュベローズで待ってる』だ