小学生の頃ラジオ聞いてたな、読も、で読んだ
事故によって記憶が80分しかもたなくなった元数学科の大学教授と家政婦さんとその家政婦の息子の話
記憶があまりもたないみたいな話ってまあまああってどれも大まかな展開は似てるところあると思うんですけど、その切なさの表現として恋愛小説にすることが多いと思うんです
だから記憶がもたない人が高齢のしかもそこまで関係性が近すぎない人目線って案外珍しいなって
共感できるところが他の面白いと言われる小説に比べるとだいぶ薄いと思うけど面白いのは不思議ですね
とはいえ個人的には感じることもあるんです
高校の数学がとても嫌いだったんですね
それは3年間で習う内容にしては量が多くて奥が深すぎる
教育というよりは趣味に付き合わされてる感が強いと思うんです
高校の数学の内容っていろんなことを無視してて飛ばし飛ばしになっちゃってて、なんだか小学校の歴史みたいだなって思って面白くなかったんです
でもこの本読んでみて改めて数学の本来あるべき姿ってこうだよなって思ったんですよ
目にする数字に親近感を覚える魔法をかける存在みたいな
例えば今から10年間高校の教科どれか1教科突き詰めなさいって言われたなら1番楽しいのってたぶん数学だと思うんです
なんか今の教育課程って完全にそういうの無視して学歴社会の一部として利用してるだけなんだなって少し寂しくは思うんですよね
仕方ないことかもしれないですけどね
あとこれ読むと急に素因数分解したくなる
素因数分解中毒になる