塾の生徒になんか面白い本ない?って聞いてオススメされたので読んだ
小説って大きく分けて3つくらいに分けられると思うんですよ
人間重視型・ストーリー重視型・情景やモノの素晴らしさ伝達型みたいに
それで個人的には人間重視型が好きなんですよね
で、AXのあらすじ読んだ時に普段は普通の人だけど実は殺し屋みたいな主人公って書いてあって正直面白くなさそうって思ったんですけどね
生徒がせっかく勧めてくれたのに読まないのはなぁって思って
で、読んだらまあ面白い
めちゃくちゃ人間の心理とかを的確に表してて人間重視型とストーリー重視型の中間ちょっと前者寄りみたいな
(全然3つに分けてない)
伊坂幸太郎さんの作品初めて読んだんですけどこれは人気なるわって
細かいところまですごくリアルなんですよね
伊坂さんって小説家兼殺し屋なのってくらい
ターゲットを手にかけるところも人をものとして見てなくて色んな葛藤とかもあってみたいな描写と信念の強さを感じるところ読んじゃうと殺し屋なのにこんな人身近にいたら惚れてるわって思うんすよね
絶対友達になりたいって思うんですけどその辺も上手くいってないのもまたリアルで
それで何と言っても終盤の展開ね
スッキリするし、天丼やんって思う
そこかぶせてくるかーってところもあるし
ラストの終わり方がとても好き
時系列的に言えば1番最初の部分がラストになるんかな?
あんまりそういう終わり方の小説読んだことなかったけどこんな暖かな気持ちになるかねって
人めっちゃ死んどるのになんで心が暖かくなるかねって思いますね
なんかあまりにリアルすぎて本当にこの世に殺し屋溢れてんじゃねぇかって思います
明日から腕っぷしに自信ありそうな人は全員殺し屋だと思って警戒しよ
それか類は友を呼ぶ的なことで殺し屋のもとに殺し屋が集まってる的なことか
物騒な友やな