活字中毒者の禁断症状

引きこもりが読書感想文を提出するブログ

社会の手駒選別作業

どうして勉強しなきゃいけないのかという疑問に対する答えを聞くのが好きだ。人間性がよくわかる質問だと思う。

小さい頃に大人になるのに必要とか将来役に立つとか言ってきた人はあんまり信用できない人が多かった。勉強もできないやつは何もできないという人は論点をズラしているし、そんなこともない気がしてあんまり好きじゃなかった。他にありがちな答えとしては職業の選択肢の幅を広げるためというものがあるがこれもちょっと現実的ではないと思う。大学まで行って周りの反対とか一切なく堂々と中卒で活躍する人も多い業界に入っていくことができる人はどのくらいいるだろうと思う。


僕が一番好きだった答えは、周りの人より少しだけ面白い人になるためというものだ。これはなんとなくわかる気がする。本当に何も知らない人はそれはそれで面白いが、あんまり色んなことを知らない人よりはあらゆることをくまなく知っている方が面白い人間にはなりやすいものかもしれないと思う。


ひねくれ者の僕の答えは、勉強を通して与えられたタスクに疑問をもたずにこなす能力を試すことで社会の手駒選別作業をされているというのことだ。社会が使い物になる人材を利用するため、逆に言えば社会から利用されるために勉強するのだと思う。仕事には何故やらなければならないのかわからないものもあると思う。そういう仕事に何の疑問ももたずにただこなすのは学歴が高い人の方が多いのではないかと思う。東大や京大は一流企業に就職する人は多いが、社長はそれほど多くないのはそういう理由が根幹にあると思う。

こう考えるとこんなことに未だに疑問をもっている自分は社会からしたらただの厄介者だと思う。うん、やめた。やっぱりちょっと面白い人になるためということにする。