活字中毒者の禁断症状

引きこもりが読書感想文を提出するブログ

しゃぼんさん

歳上の同性と話すのが苦手だ。男は見栄を張る生き物だというが、なんで好き好んで見栄を張るのかわからない。自分がすごいんだぞアピールの自慢話なんて誰が聞きたいのか。そんなもん体現すればこっちが勝手に判断することなのに口先だけの印象操作をふっかけようとしてくるのが好きじゃない。僕はそういう人のことを中身が空っぽなのに大きい存在だと思わせようとする意味から、しゃぼんさんと呼ぶ。すぐボロが出て器の小ささが露呈するという盛大な皮肉を込めて。


そういう人と話すのは本当に労力がいる。

例えば

しゃ『こないだすげえ高え時計買っちゃってさ、金欠でヤベェんだよね』

僕『へーそうなんだ(興味ある風)』

(僕の心)いやお前普段こっちがちょっとお前がマイナスな感情になること言ったらすぐ負のオーラ出して不機嫌になるくせに本当に後悔してねえだろ。お前そんな自分が不利な立場になるような話したことねえからな。どうせこんな高い時計買えちゃうんですよアピールかいい買い物しちゃった自慢だろうが。微塵も後悔してねえくせにそんな小賢しい前振りしてきてんじゃねえよ。さっさと自慢だけして速やかに話終わらせろや。

しゃ『えっなんかリアクション薄くない?ノリ悪ーwww』

僕『いやそんなことないよー。何円くらいのやつ買ったん?』

このように心の声多めの会話は続く…


とにかくしゃぼんさんと関わるのは面倒だ。しゃぼんさんには中身がないから面白くない。しゃぼんさんは人がたくさんいるところでは目線がやたらあちこち動く。次の自慢話の受取手を探しているからだろうか。

しゃぼんさんは誇張した自慢話をするときにもその本心の自信のなさから視線が安定しないし、間の間隔がバラバラに散らかってしまうし、声の大きさは無駄に大きい。色んなもので誤魔化そうとしてるのが全面に出てしまっている。

しゃぼんさんを見分けるのは簡単だと思う。胸にネームプレートでしゃぼんって書いてあるのと同じくらい分かりやすい。でもときどきしゃぼんさんをカッコいいという人がいる。いやしゃぼんさんだぞ、顔に書いてあるだろと思うが、人の心に介入するのはおせっかいなので何も言わない。そういう人が詐欺に引っかからないことだけ祈ろう。