芥川賞受賞作
話は、会社を辞めて大麻を吸うだけの日々を送っている主人公が慣れないおばあちゃんの介護に奮闘する話
(あらすじ的には短くなるけど本当にこれしか書くことない、たぶん)
ずっと一人称で一文いちぶんが長くて、話し言葉のように書かれているから読みにくいといえば読みにくい
とはいえ、慣れない若者がひたむきに介護をしておばあちゃんに向き合っている様子はめちゃくちゃ伝わってくる
YO,朋輩がブレスのように挟み込まれてるのはひと段落を知らせてくれるから、出てくるとちょっと嬉しくなる
介護って大変なんだろうなって言うのが伝わってきたけどやっぱ自宅介護するのってめっちゃ大変やろうなぁ…
健康寿命が伸びているから定年前後くらいに介護することになるんかなって思うけど
んー、徹底的に人と向き合うことを考えると気は進まないな
というか、関係性を親子から介護者と被介護者にシフトするの自分にできるかなって思いましたね
不安
あと自分が介護されるまで生きていたら
めちゃくちゃ周りに貸しを作っとかないとなくって思いますね
血縁関係に胡座をかいてきた奴らは放っておけばいいは一理あるもんなって
他にめっちゃ共感したのは
あんまり寄り添ってない奴がめちゃくちゃ寄り添った雰囲気出すなみたいなところで
わかるわーって
子どもだと思ってどっかで聞いた言葉をそのまま子どもに言ってちゃんと向き合ってるって言い出すんだよな、あいつらは
表情の違いも読み取ろうとせずに自分に都合がいいように解釈してな
それで声高々にちゃんとやったって言うから
ちゃんとやってる風に見えんだよなって
そのあたりにちゃんと怒っていて良かった
たぶんそこまで評価が高い作品ではないけどこういう小説もいいなって思いましたね