伊坂幸太郎さんの5作目
話は、大学に通うために上京した主人公Aが突然隣人に誘われて本屋を襲うことになるのが今の時系列で、もう一つの、2年前の時系列が主人公Bが外国人と同居していて、元恋人として今の時系列で出てくる隣人が出てきて動物虐待をするグループを追い詰めていくような話になっていて
ただ今の時系列に2年前の時系列の主人公Bは出てこなくて…という最終的に少し切なくなる話
伊坂幸太郎さんの作品って結構最終的にはスッキリするのが多かったんでこの作品みたいにちょっと切なくなって終わるの驚きましたね
それでも内容とか展開については伊坂さんらしくてとても面白いですね
他の本と異なる点としては結構なミスリードを誘うっていうところがあって、これまでの作品であんまり出ないタイプのミスリードだったんで衝撃でしたね
面白い点としては
本屋を襲うときに目的のものが広辞苑一冊で今の時系列の主人公Aが任されたのが裏口から店員が逃げないように待機するってところに結局大事なところが詰まってることですね
どうしてそれを盗んでどうして主人公Aはそんな任務を任されたのかっていうのが明らかになるのがとてもスッキリ
この作品に出てくる本屋を襲おうって誘ってきた隣人のキャラがとても良い
顔立ちが整ってて性に奔放なのに対して
性格はとてもまっすぐで芯があって
かっこいいなぁって
伊坂さんの作品に出てくる人物はみんな粋なんですけどこの人物はとても粋で人間らしくて良いですね
何で自分が名前を一切覚えられないのか不思議なくらい
『ゴールデンスランバー』の殺人犯のキャラくらい好きだなぁって思います
この作品映画化?されてたはずなんですけどネタバレの部分考えるとどうやって映像化してるのか不思議なんですよね
できないか面白くなくなるかしか考えられないんですけどね
見てみようかな
あとレッサーパンダかわいい
次は『チルドレン』だ