伊坂幸太郎さんの6作目
話は、陣内という男の身の回りで起こる出来事の数々をまとめた連作短編集
特に好きだった2つの話を以下に
バンクという話は銀行強盗の人質になった主人公たちが強盗と銀行員との関係性を推測して解放されるまでの話
チルドレンという話は家庭裁判所で働く主人公が万引きをしたある少年と面接をするがその面接に来た父親との関係性が悪そうだった。しかし2回目になるとその関係性が急激に変わっていて…という話
ほのぼの系ではあるけどミステリー要素もある短編集ですね
陣内さんというどの話にも出てくる人のキャラがどストレートな伊坂幸太郎さんのキャラ
喧嘩してる人たちの中に入って殴られてる人を殴ったり、銀行強盗の人質になってる時に歌い出したり変だけど核心をつく感じが最高ですね
行動だけ見る人が多いなかで行動に至った思考回路も考えさせてくれるみたいですね
書いてる順番的に強盗の話書いたすぐ後にまた強盗の話書いてるってことなんでよくこんなに自分の作品と切り離してかけるよなっていうのが少し不思議ですね
悪い意味で引っ張られそうなのになぁって思います
それと時系列通りに話が並んでいなくて時間が一気に進んだり、少し戻ったりしてるのにこれが正しい順番なような気もしてすごいなって思います
一気に伊坂幸太郎さんの作品読みすぎて感想が短くなってきたけどまあいいや
次は『グラスホッパー』だ