『魔王』の続編
話は、システムエンジニアの主人公が会社の仕事として謎のシステムのアップデートを頼まれ、そこに書かれていた暗号を解読しようとして事件に巻き込まれる。その事件には国会議員の男が昔解決した中学校で起きた大量虐殺事件?と関係していて…という話
舞台が『魔王』から50年後の世界で
前作の主人公たちの秘密が明らかになるのかと思いきやそうでもなくて
まあこれまで読んだ方が腑に落ちる点は多いかなとは思いましたね
もちろんどちらにせよ面白いんですけどね
ただ回収し切ってない謎もあるにはあって
すべてがちゃんと解決する感じはなかったですね
それがこの本の狙いでもあると思うんですけどね
で、主人公の妻が狂ってるんですけど
主人公に拷問しようとして色んな刺客を雇ってて
でも根本的には味方で後半になるにつれてその傾向が強くなって
っていう世界観がめちゃくちゃ伊坂幸太郎
これだけ頼りになる人良いなって思います
この本の主題的なものの1つに
コロニーについての話があるんですね
世の中の悪い流れみたいものがあったとしていくら犯人探しをしても犯人なんていない
なぜなら悪いのはコロニー全体で個人ではないから
ということが度々述べられるんですけど
空気感ってやっぱりあるんですよね
一人ひとりは悪い感じないのに集団になるとどの人の要素でもないのに一際高められる要素みあいなのって集団になるとね、どうしても
ちょうど私の嫌いな人も集団になるとやっぱり嫌いな空気を曝け出して
って個人でも十分嫌いなら関係ないか
だいぶ政治に深く踏み込んだ作品だったけど面白かったな
選挙当日まで投票券無くさずに持ってたことないの反省しないとな