とても好き
話としては、秘書の仕事を真っ当にしている女性と工事現場?で働いている怠惰な雰囲気をもつ男性が出会ってから同棲するようになってからの話
この本はダメな男とめんどくさい女の話として紹介されてるけど
女の人の方はめんどくさいって印象はなかったですね
男性の方はところどころどうしようもねえなぁって思うところもあるんですけどそれが可愛げに思えるときもあって
尾崎世界観さんの描く愛すべきクズは良い
6回に渡って千早茜さんと尾崎世界観さんによって連載された話なんですけど
第1回から第2回への展開が衝撃でしたね
急すぎん?って思ったですけど
出会った後にその後の間がなくて同棲してるのから始まるのは粋ですね
この本は
カップルの成分を見た感覚になりますね
2人の人間性が違うことで
求めるものが違って
ないものを求めてる感じがあって
でもこの2人の深淵の部分が近いって素敵だなって思いましたね
特に第2回の話がとても好きで
女性側が同棲相手にも自分の先輩にもイライラしてて
男性側も女性にも周りの人達にも少しイライラしてる状況で
そこで男性が思ったことを発散させたときに女性もそれに賛同してめちゃくちゃに言っちゃうみたいな
人間と人間の相性って結局こういうときに合うか合わないかが出るんやろうなって
読後感の良い純文学って感じでよかった