2020年の本屋大賞第9位
話は、書店で働く主人公が無能な店長や横柄な小説家や社長、客に振り回されながらストレスを溜めながらも必死に働く話
良い意味で本屋大賞第10位っぽいなって思いました
本屋大賞の10位って教訓的なものであったり、複雑な家庭環境であったりを描いてるものは少なくて話の面白さだけでノミネートされたものが多いんで読みやすいし面白さが分かりやすくて個人的には好きなものが多いんですよね
この本もその感じがあって面白かったですね
途中までは誰しもが共感が出来そうなバイトとかのストレスがメインで書かれていてちょっと共感して笑えるようになっているんですけど
正直言うとその部分だけだと面白いけど本屋大賞にノミネートされるほどかなとは思ったんですね
ただ最後に行くにつれてちゃんとした展開が用意されてあってこれならノミネートされるのも納得だなと思いましたね
最後のギリギリまで本で出てきた登場人物を書こうとしてる所とこの本自体を題材にしてる所とミスリードを誘うところが好きでしたね
特に登場人物を最後まで書こうとするスタイルは個人的に好きなんですよね
ちゃんと一人ひとりの人として登場人物を見てる筆者の優しさを感じて
本をめちゃくちゃ読む人とか純文学系が好きな人にとっては物足りなさ感じる部分もあるかなって思うんですけど
キャラクター文庫とエンタメ小説の間くらいなんでノンストレスでスラスラ読めていいかなって思います
特にバイトとかでストレス溜まってる状況だと本当店長とか上司とかってバカだよなって思って共感できそうやなって思いました
バイトでストレス溜まらないんで自分は共感できません