いつかの本屋大賞ノミネート作
話は、ペテン師を騙そうとしていたのに手違いでマフィア?みたいな男が来て、その人たちがしようとしていた計画に巻き込まれた相葉と、その同級生のコピー機で印刷された情報を自分に届くようなシステムを作って副業していたところ公開が中止された映画についての依頼を受けた井ノ原の2人がタッグを組んでそれぞれの事件とか依頼について調べていたところ彼らの目的が一致してきて…さらに怪物のような男に追われて…村上病という病の謎に迫っていって…という風に進む
長さが単行本で500ページ以上あって伏線となるような要素も多くて
最初の60ページ?とかは頭の整理が追いつかないし、色んな要素出すぎててよくわかんないしって印象が強かったんですけど
それ以降はそれぞれの要素が繋がってくるんで読みやすくなりましたね
伏線回収がめちゃくちゃ伊坂幸太郎さんやし、阿部和重さん読んだことないからどうやって2人で書いたのかが全く分からなかったですね
読んでて疾走感の感じられる部分は『ゴールデンスランバー』っぽさがあるなって思ってたんですけど
後半の怪物との対面の場面というか辺りはちゃんと独自の感じだったし、その後の展開としてさらにもう1段階あって
最後まで楽しめるし読んだ後にとてもとても清々しい気持ちになりましたね
ただ怪物怖すぎる
マフィアって本当にこんな感じなんかなって
人は所詮1人の人の範疇超えてねえんだから
って思ってみくびることを心がけてる身としてはこんな奴おったら気絶するわ
何で武器類全部扱えて身体強くて生物のこともわかんだよ
お前はリヴァイアサンかって
全体的にリアリティはあるんですけど展開がちょっとヒーローショーに即してるような感じになってて清々しく終わるのがとても心地よかったですね
本当にヒーローとか見てた頃のワクワク感が思い出されて(そんな頃ないけど)
ちょっと懐かしいような思いになりましたね
全く伊坂幸太郎さんの本はどれも魅力的で悔しいですね
一人ひとりの嫌いになれないキャラ
点と点が線になる伏線回収
起伏の多いストーリー展開
リアリティの高い心理描写と情景描写
これをどの作品でも見せつけてくるのはエゲツないですね
よし、最初から全部読んでいこう