とってもハートウォーミングな不倫の話
というに尽きる
ほんとに清々しく反吐が出るかと思った
っていうレビュー多いかと思ったらそうでもなくて驚いた
出てくるやつ全員嫌いになれるなって思います
実際にいたらたぶん誰一人に対しても心開けないなって
本の感想みたいなのでとても共感なのが
既婚者に対して会って何回かですぐ下の名前で呼んでっていう女が無理みたい感想があって本当にそう思いますね
あと個人的に思うのは、結婚指輪したまま2人で出掛けようかって言ってくるような奴にまともな奴がいるわけねえだろって
誠実で優しくてみたいな
そんなわけあるかって
今日は綺麗な夜空だから一緒に見たくてみたいなことを言うたびにその間放置されてる子供のことが過ぎって何やこいつって思いながら読んでしまいましたね
ここまで本の登場人物に対する嫌悪感を書いてきたんですけど
だからといってこの本が質の低いものかと言うとそれはまた別の話ですね
小川糸さんの頭お花畑系の人の言動の描き方がとても上手くて
本当こういう倫理観と道徳観の持ち主に限って食べ物に対する感謝とか説こうとしてくんだよな
って思いますね
これが不倫する人にもこういう心情の葛藤があるんですよ、分かってくれますかって意図じゃなくて
これが不倫するような奴の頭の中身だぜ
みんなで見てやろうぜ
って意図だったらだいぶ筆者のこと好きになれますね
後者じゃない気がしますけどね