武田綾乃さんの作品はシリーズ作品以外やと『その日、朱音は空を飛んだ』以降は読んでる
→BOOKOFFで見たことないやつある
→読んだ
武田綾乃さんの小説って割と個別で似ている雰囲気を纏ってるイメージがなかったんですけど『石黒くんに春は来ない』は『その日、朱音は空を飛んだ』に似てるのかなって思いましたね
発表順で考えると作品の幅が広がってるのかな
内容は、石黒くんがスキー合宿で行方不明になった後見つかって入院して、学校に来るまで『石黒くんを待つ会』というLINEグループを作ってみんなで待とうよって言い始めたクラスの中心人物たちとその人たちに不満をもつ人たちのいざこざミステリーって感じ
グループLINEがリアルなんよな
クラスの中心にいないと言葉発しづらくて結局ヒエラルキー上の人らだけが話す感じでね
その縮小版では同じ友人グループのなかの他のメンバーの悪口言うみたいな
悪びれる素振りも見せずに自衛ばかりするクラスの中心人物とそれのアンチになりすぎて結局いじめる側になってしまってる人らのパラダイムシフト的なことが起こるんですけど実際そんなことってあるんですかね
結局それぞれの役割に合う合わないがあるからクラスの中心を引き摺り下ろしてもクラスの中心になる器じゃない人が代わりに君臨するみたいなのって良くない結果を生み出すだけな気がするんですよね
クラス単位でも国単位でも
あと学校が楽しくて頭お花畑のまま教師になったやつにろくな奴いないっていう毒を孕んでる気がしたけどそれは共感やなぁって
読後に強烈な不快感が残る感じ、カールとかカルピスみたいな、本当武田綾乃さんの魅力ですね