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映画化されたばっかりなのを全く知らなくて、急ににわかになったやつみたいで恥ずかしい
内容は、実の父親を殺害したアナウンサー志望の女子大生のことを本として執筆するために事件のこととか心理状態を面会で探っていく心理カウンセラーの話で、かなり好きだった
今まで読んだの本の中で5本の指に入る
最初はどうなんだろうなって思ったんですけど、たぶんめちゃくちゃ時間かけて取材したんだろうなって思うほどほんとにリアルで繊細で
小説読んでて、この場面、この性格で、この動き方だったり、この言葉のチョイスだったり、語尾のテンションだったりするかなって違和感を覚えることがとても多いんですけど
それが一切なくて綺麗だなぁって思いましたね
ワイドショーで事件のニュースを取り扱うときに信じられない、狂ってるみたいなこと言ってたり、暗めな人を悪く言ったりするのが苦手で
っていうのも、人の心の闇の部分って先天性のものはわずかで大体が後天的なもので、その原因は他の人から受けた恥辱とか嘲りとかがほとんどだと思うんですよね
でも、実際に事件を起こした人の心理状態とかは無視されて報道されないことが多いのが、各々の娯楽として消化するために人を吊し上げてる感じがして
この本には全体通して1人の人の心に向き合っていてなんか嬉しかったな
自分が嫌だと思うことってどんなことでも過去の事象に起因してるんかもしれないな
って改めて考えると自分でも嫌だと感じていたものはあれが原因なのかな
とか考えられて楽しかった
心理カウンセラーって素敵な仕事だよなぁ